セリス考察
2003年〜2005年・自サイト6x10企画でのコメントをまとめたものです。
その後、アドバンス版PLAY後に加筆修正を加えてみました。

メニュー
セリスの外見
魔封剣
セリスの過去
!うたう
セリスの恋は…。
セリスの外見
セリスの公式イラストは、大きく分けて2種類あります。
フィールド画面や戦闘シーンの矢野氏ヴァージョンと、
メニュー画面やPS版ムービーの天野氏ヴァージョンです。
緑のハイレグレオタードか、ベージュのパンツスタイルかですね。
それに伴い、髪もゆるいウエーブとストレートで二分されます。

個人的に、セリスはすごくナイスバディだと思い込んでいたので、
スレンダー派さんがかなりいらっしゃると知って正直ビックリしました。
SFC版の取説イラストとか、昔のカードダスのイラストだと、
思いっきり胸デカイんですよ!ティナ絵と比べれば一目瞭然!!
自分的には、魔導注入って胸にしたんだ!と信じて疑わんほどです。
バストアップできたうえに、魔法も使えるようになりました!って…。

魔封剣
「魔封剣」とは、己の剣を避雷針とすることにより、
放たれたあらゆる魔法を受け止め、自分のMPへと変換する技。
魔導の力を人工的に注入された、セリス固有の特技ですね。
ドラクエでいうところの「マホキテ」に類似していますが、
ダメージを受けないぶん、セリスさんの方がウワテなようです。
剣を装備している状態で精神を集中することにより発動する。
この技は、おそらく偶然の副産物なのでしょうね。

ここからは、中瑳の推測に過ぎないのですが…。
魔導注入を受け、おそらく人体実験を受けたであろうセリス。
怯える幼い少女に、魔導兵器やら何やらが襲いかかる。
我が身に迫りくる、恐ろしい魔法の閃光。
思わずしゃがみこんで手にした剣で身を守ろうとしたその時、
魔導兵器の放つ魔法が、セリスの肉体に吸収されていった。

魔導の力により世界を支配せんとする帝国にとって、
魔法を無効化する能力を身につけた彼女は、ある意味では脅威。
セリスが若干18歳にして将軍の地位に登りつめていたのは、
この特殊能力もいくらか関係しているのでは!?と思いました。

セリスの過去
セリスは何故、魔導研究の実験台となったのでしょうか。
18歳で「常勝将軍」と冠されるほどになっていたのですから、
魔導を注入されたのは、5年以上は前とみていいでしょう。

年端もゆかぬ少女に、未知の力を与えようとしている。
もし彼女に肉親がいたのならば、阻止しようとするでしょう。
個人的には、彼女は戦災孤児であったと考えています。
身寄りのないセリスを、シドたちは実験材料として拾った。
本編中、セリスは親に関するセリフを発していないことから、
彼女には両親の記憶がないということも充分考えられます。
よって、拾われたのはもっと幼い頃だったのかもしれません。

初期の設定資料によると、
12年前に、ケフカ・レオ等による軍組織の再編成がなされてます。
同時に、魔導研究所による初の研究成果の発表があったとあります。
魔導注入の初期の披験体であるケフカが軍の幹部におり、
そのときに「初の」研究成果の発表があったということは、
この時期を境にして、魔導注入が盛んになったとみていいでしょう。
セリスも、ほぼこの時期に魔導注入を受けたのではないでしょうか。

…とはいえ、この初期設定資料は、
他の設定資料と比較して、かみ合わない部分が多々あります。
きちっとした設定資料、また出してくれんかなぁ…。

!うたう
オペライベントでマリアの代役を買って出たセリスですが、
彼女の歌唱力って、いかがなものなのでしょうか?
本編中で「上手い」という記述があった記憶がないのですが…。
しかし、観客はみごとにダマせている様子ですよね。
だからといって、口パクというわけでもなさそうな感じです。
あのような劇場で、吹き替えをおこなうって不可能じゃないですか?
舞台そでで本物のマリアが歌ったのかとも考えましたが、
それじゃあ誘拐のおとりという前提が意味のないものになります。

ぽっと出てきた帝国将軍がすぐに代役を務められるような、
その程度の実力の歌姫だったのでしょうか、マリアは。
それとも、本当にセリスに天賦の才能があったのでしょうか。

まぁ…そのへんは結局わかりませんが、
せっかくイベントで歌姫を演じきったのですから、
オリジナルコマンド「うたう」があればよかったのにね。
「ぶんどる」「あやつる」「ぜになげ」みたいに、
アクセサリを装備してでの強化コマンドで!
「まふうけん」ってあんまり使った記憶がないし、
こっちの方が利用価値があったんじゃないかな…?

セリスの恋は…。
セリスがロックを好きなのは、実は思いこみなのではなかろうか。
恋をすることによって今まで知らなかった自分の一面を発見したセリス。
彼女は、ガストラ帝国において一貫した英才教育を施されました。
その立ち居振舞いは、あくまでも毅然としており、
軍人として、他者につけいる隙など与えるべくもない。
そんな自分が、ただ一人の異性が気になって仕方がないとは…!
きっと彼女自身にとっても驚くべきことであったと思います。

ロックの過去を垣間見たことをキッカケに、
だんだんと女性らしい面を見せていくセリス。
この現象には、賛否両論が激しく飛び交いました。

しかし、考えてもみてください。
将軍とはいえ、セリスは18の小娘なのです。
特殊な力を与えられ、軍隊という組織に放りこまれ、
少女だてらにむくつけき男たちを統率する立場のセリス。
やはり何かしら無理をせねばやっていけないでしょう。
帝国を裏切り処刑寸前だった彼女は、ロックに助けられます。
今まで接してきた男たちとはどこか違う、そのひと。

セリスは軍人時代、男に優しくされたことがなさそうである。
魔導研究の実験体として魔導の力を注入され、
幼いころから戦闘の英才教育を受け、エリート将軍となる。
プライドも高く、実力もある彼女のもとには、
下心や打算を持った男たちしかいなかったような気がする。
初めて帝国以外の世界に触れ気を張りつめているところに、
ロックに優しい言葉をかけられ、少しだけ気になる存在となる。
そんなおりに彼が哀しい過去を背負っていることを知り、
なんかときめいちゃうぞ、やだ☆これって恋!?
…と思いこむというか、なんというか。
でも、恋って案外そんなもんじゃないですか?(←知らんよ…)

彼のことを考えてやまなくなってしまう恋の神秘の実態は、
「帝国」という殻を破り生まれ出てきたヒナ鳥「セリス」の
刷り込み――インプリンティングなのではなかろうかと思う。

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(c)Tao Nakasa / Celestial Inferno