FINAL FANTASY VI 裏設定集
これらのデータは、集英社発行『Vジャンプ』に連載されている
「FFコロシアム」に掲載されていた情報をもとに作成いたしました。
なお、それぞれの文章の末尾に示してあるナンバーは
「FFコロシアム」の通巻ナンバーになっています。
ティナ
エンディングで魔石が砕け散り魔法の力が弱まりはじめるが、
本編中ではティナが消えてしまわず幻獣としての力をなくしただけで
以後「人間」として生きるという結末になっていた。
しかし開発段階では三闘神を倒し魔導の力が失われるとき、
ティナも幻獣たちとともに消えてしまう予定だったらしい。
また開発初期段階では「ティナ」にあたるキャラクターは
もう少し年齢が上の男性キャラだったそうである。
<vol.2>

ロック
製品版では明るくて気のいいどこにでもいそうなお兄さんという感じだが
企画段階ではもっと影のある、暗〜いキャラだったそうである。
セリスの使う固有技「魔封剣」も「ロック」が使う予定だったとか。
今(25歳)よりも年齢が高く謎めいた感じで、
主人公(ティナの原型)とは相棒、もしくはライバルの関係にあった。
しかしキャラクターが固まっていくうちに性格はオープンになり、
ちょっと過去のあるごく普通の青年、物語の進行役に落ち着いた。
<vol.3>
▼どうしてきのこが嫌いなのか?▼
 ロック「とにかくくさいっ!それだけで吐ける!!裏のビラビラがイヤ」
 セリス「ロックの場合、拾い食いしてあたったんじゃない?」
<vol.6>

エドガー
初期の企画では「鼻持ちならない男」という設定であった。
(鼻持ちならない=言動がキザで見聞きするのもイヤな)
しかしそれではありふれているので、「鼻持ちならない」を取り除いたのである。
女好きなのは、母親を乳児期に亡くしたため女性に対する憧れが非情に強いせい。
しかも初恋の人(年上の女性で父の従妹)に「いい男になるよう」きつく言われ、
恋愛作法を猛勉強したからなのである。
権力抗争で彼女が殺され、結局エドガーの片思いで終わってしまったのだが、
勝ち気で口が悪かった彼女の面影が、
エドガーの理想の女性像に強く影響を与えている。
<vol.4>

マッシュ
マッシュとガウとカイエン、この3人は「疑似家族」の関係である。
父を亡くした息子ふたりに、息子を亡くした父親がひとり。
特にマッシュは、城を出た頃の自分をガウに見ているのである。
ティナはそんな気配を関知して、マッシュを「敵意のない熊」と表現した。
決して姿が熊みたいと言ったわけではない。
開発段階のシナリオでは、崩壊後のツェンのイベントで
タイムオーバーになると、マッシュが死んでしまうことになっていた。
そしてエドガーを仲間にした後でツェンに連れていくと、
マッシュが埋まってもう何日も過ぎているのにもかかわらず
エドガーが夜中に一人で瓦礫を掘り続けるというイベントも予定されていた。
たたでさえ崩壊後は暗いイベントが多いので、
製品版では普通の時間制限イベントとなったのである。
<vol.5>

セリス
当初の設定では、味方を装って主人公たちに近づく帝国側の魔導戦士であった。
魔法は多くの精神エネルギーを使うので、精神的に不安定な状態となる。
そのため誰かに頼りたいという願望が強くなる。
そのときに、優しい言葉をかけてくれたのがロック。
裏切る機会をうかがっていたセリスは、いつしかロックに心奪われている
自分に気づき思い悩むという設定であった。
<vol.6>

カイエン
開発中はアンジェラというムチを使うあねごキャラがいた。
彼女は遊び半分で「ステキ〜」などとじゃれたりしてカイエンはタジタジなのだが、
あとで「そうかな?」と聞いてしまうシャイな面を見せる予定だった。
なお、開発版では、苦労して修得した必殺剣に『超爆裂翔竜斬』などの
派手な名前を付けたがる、不思議な性格を持っていた。
また、カイエンが唯一いばれる相手がガウである。
パーティーの仲間から5分前に聞いた文明の知識を自慢げにガウに教える。
「おぬし、蒸気機関のことも知らぬのか?常識であるぞ!」
……でも、自分でもよく理解してはいない。
<vol.7>

ガウ
製品版でも親父との再開イベントはあるが、
開発版ではもっと細かいエピソードも用意されていた。
イベントは崩壊前に起こり、マッシュ以上にカイエンが熱心になるものだった。
<vol.8>

セッツァー
FF5の企画の時に強く押したジョブが「ギャンブラー」だったが、
あまりに個性が強いということで採用されなかった。
FF6では、キャラの個性を立たせるという狙いから復活、
これがセッツァーの原型となった。
▼体中の傷はどうしてできたのか?▼
飛空艇の事故や、職業上のトラブルから。
▼初期装備ではバンダナをしているが、一度はずすと再装備できないのは?▼
彼はファッションにはかなりこだわりを持っており、他人と同じ格好は好まない。
特にバンダナに関してはロックのトレードマークでもあり、よく似合っている。
そのためパーティーに加わって一緒に行動をしているうちに装備しなくなった。
<vol.9>

リルム
▼リルムがエドガーのミドルネームを知ってるのは何故?▼
ある日、リルムは仲間たちから魔獣を「あやつる」秘訣をたずねられ、
「魔獣たちは秘密の名前を持っていて、
 それを知られた相手には魂を支配されちゃうんだよ」と答えたのである。
そのとき側にいたエドガーが笑顔で「私にも秘密の名前がある」とこっそり教えた。
<vol.10>

ストラゴス
開発中、ストラゴスにはララという女房がいた。65歳で、風水師であった。
 ララ「きっと、あんたのほうが先にくたばるね!」
 スト「なんじゃと。おまえこそ、またしわが増えたんじゃないのかい?」
……と、ふたりは口げんかばかりしているが、
 スト「わしが先にいく…。天国か地獄で待っとるぞ!」
 ララ「あんたには借金があるだろう。あたしが先だよ!!」
と、かばい合う仲の良い夫婦だった。
<vol.10>

シャドウ
初期設定では、ストラゴスとシャドウがある酒場で会話するイベントが存在していた。
 スト「ひとつだけお願いがある……。おまえの顔を見せてくれ。
    もしおまえがそうだったとしても、ワシはおまえに残ってくれという
    無理な相談を持ちかける気はない。
    ただ、リルムのためにも…知っておきたいだけなんじゃ……」
 シャ「…………」
    (覆面を取ってストラゴスに素顔を見せる)
    (ただし背中を向いているため、プレイヤーは顔を見ることはできない)
 スト「ありがとう……シャドウ。……さあ、飲もう」 
<vol.11>

ウーマロ
当初はワールドマップを転々とするキャラで、
ガウのようにエサを使って捕まえる設定だった。
<vol.12>
▼ウーマロは何故モグの子分なのか?▼
行きだおれていたウーマロにモグが食べ物をあげたから。
義理堅いウーマロはモグに恩義を感じている。
<vol.18>

モグ
製品版ではなくなったが、崩壊後のナルシェに「モーグリの穴」というものがあった。
中に落ちると20匹ものモーグリでいっぱいで、
その中にまぎれこんでいるモグに話しかけると仲間になる。
ただ、あまりにもすばしこく動くので、一度話したモーグリもわからなくなる。
題して「モーグリを探せ!」
<vol.12>

ゴゴ
開発版のゴゴは、各地のパブを転々と移りあるくキャラだった。
しかも、(崩壊後)パーティーにいない仲間の誰かに化けている。
例えばロックに化けているとする。
プレイヤーは当然ロックだと思って話しかけるが、そっけない返事しか返ってこない。
「何かおかしい」と気づいたプレイヤーが正規のイベントでロックを仲間にして、
パブにいるニセモノのロックに話しかけると、
「うへ!ばれたか。実はゴゴだよ〜ん!!」と言って仲間に加わる。
一定時間過ぎると別のパブに移動し、姿も変えるという設定だった。
<vol.12>

その他
アクセサリー「ソウルオブサマサ」は、開発中「ミンウの魂」という名だった。
<vol.10>


余談
「ゼノギアス」バルトの設定を作った方が
FF6のエドガー&マッシュの設定を作った方と同一人物であるためか、
ゼノギアスにもFF6設定っぽいのが盛り込まれています。
例えばバルトの先祖「ロニ」と「レネ」はそれぞれエドガーとマッシュのミドルネーム、
シグルドの名字「ハーコート」はマッシュの師匠・ダンカン=ハーコートと同じ。
もしかしたらビリーの母親ラケルさんの名前も「レイチェル」からきてるのかも?
……他にもあるのかな???