ロック ロック=コール<Lock=Cole>
職業がら顔が広く、世界中に知り合いがいる。 過去に愛していた女性を亡くすという悲劇を体験してから、 誰かを「守る」ことに異常なまでに心を傾けている。 ロックの人間性であるが、いまだに分析しきれない。 昔は、明るくて「気のいいお兄さん」タイプで わりと「単純バカ」の部類かな、と思っていたのだが、 彼のことを深く考えるようになってみると、 どうもそれだけではないような気がしてならない。 危険な洞窟を、己の持てる力で攻略する機転の良さ。 リターナーの構成員として、陽動作戦に従事する度量。 しかも、たったひとりでその任務をまかされている。 頭が良くて、そこそこ切れ者じゃないと無理なのである。 いろいろな知識を持っていないと、務まらない。 表面上は、あくまでも爽やかで明るいのであるが、 心の奥にあるのは、レイチェルに対する一途な想い。 たったひとりでそれを抱え込もうとするいじらしさ。 表向きは、人懐っこくて優しい性格だと思われる。 しかし“本当に”心を許してる相手はいないのかもしれない。 ロックの爽やかさ、人当たりの良さ、顔の広さは、 きびしい裏社会を生き抜くために身につけざるをえなかった 彼なりの処世術なのではなかろうか…と考えてみたり。 ロックが「リターナー」に加わった大きな理由は、 個人的に恨みを持つ帝国に一矢むくいる為であった。 サウスフィガロで「帝国将軍」であるセリスを助けたというのも、 もしかすると、帝国の詳しい情報を入手するのに利用できると 瞬時に判断したゆえ…という推測もできなくはない。 本編では描かれない闇の心理もまた、想像すると楽しい。 彼を「自覚のない女ったらしだ」という方々がいるが…。 「守る」という言葉は決して下心から発しているものではなく、 レイチェルを守れなかったことによる自責と後悔からくるものである。 彼の言動のすべては「レイチェル」に起因するものなのである。 それほどまでに、彼の心を占める彼女の割合は大きい。 …彼に関する考察は、こちらにもあります。 |