君は俺のすべて
1
俺は…

守れなかった――…


レイチェル――!!
2
あのとき俺は
どんなことがあっても

レイチェルの側から
離れるべきじゃ
なかったんだ



たとえどんなに
冷たくされても

俺はコーリンゲンに
とどまるべき
だったんだ…!



でも俺は
そうしなかった

その方が
あいつのためだと
こじつけて




俺はきっと
自分が
可愛かったんだ

傷つきたくなかったんだ
3
俺のことを
何もかも

忘れてしまったあいつの


あの怪訝そうな

まなざしが
怖かったんだ


あいつは…

レイチェルは
俺のせいで
記憶をうしない

過去を失くしてしまったのに



それなのに
俺は――…!

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