匠の技
1
うわ――、
すご―――い

たいしたものね

フッ
俺だって最初から
うまかったわけじゃ
ないさ…

2
はじめはものすごく
下手だった…

だがギャンブル場を
経営する以上、
スキあらば
イカサマしようとする
ならず者たちを制するのに
美しいカードさばきは
必要不可欠!!!
 

そこで俺は1年3ヶ月にわたる
山ごもりを計画した!!
まずはカードと友達に
なることを目標として、

食事の時も寝るときも
フロの時も便所の時も!!
決してカードを離さなかった!

一時はカードがこの手と
同化しかかった事もあった…!
だが!!だがついに!!!

あ……
あの――…

なんだ?

なんでそこまでして
カードさばきを…?

カッコイイからだ

それだけ!?
それだけのために
派手好きなセッツァーが
ジミな生活を!?

END
昔の描きかけのマンガを発掘したので載せまス…。
たぶん、1995年の秋頃に描いてたものだと思う。
6人くらいで合同誌を出そうという事になって、
そのために原稿用紙に書き直したものだったと思う。
でも結局は計画がお流れになったんですよね――。
戻る