決意 〜ティファアイシクルロッジにて〜 

「クラウド・・・・はい、コーヒー。あったかいよ」
 私は白く湯気の立つマグカップをクラウドに差し出した。
「ありがとう・・・・・・ティファ」
 クラウドはそれをおずおずと受け取ると、口もつけないまま、テラスの手すりにひじを突いて、またぼんやりと景色に目をやっている・・・・。

 一面に果てしなく広がる銀世界。一年中冬の装いを見せる、雪と氷に閉ざされた辺境の地、アイシクルロッジ――・・・・
 長い旅路の果てに、私たちはここにたどり着いた。疲れ切った瞳に映るひさかた振りの人間の姿、特に雪とたわむれる子供たちを見かけたときには、何故だかほっと安堵のためいきさえついてしまった。
 真っ先に今晩の宿を取った私たちは、少し早めの夕食をとることにした。
 ここ数日間、簡単な携帯食しかとっていなかったせいもあってか、振る舞われた食事はとても舌を楽しませてくれた。香ばしいチーズは口当たりが良くまろやかでスモークベーコンに良く合い、冬野菜とウサギの肉をじっくりと煮込んだスープは長旅に冷え切ったからだを内側からあたためてくれた。
 ここにたどり着くまでに、いろんな事があった。いろんな事がありすぎた。そう、いろんなことが――・・・・・・。

「ね、中はいればいいのに。寒いでしょ?」
 はぁっ、と吐息で手をあたためながら、私は精一杯クラウドに向かって微笑みかける。
 いつもの服の上に分厚いコートを羽織っているとはいえ、外はかなり寒い。コートに覆われていない顔なんかは、まるで凍っちゃうんじゃないかと思うほど、ピリピリしてる。
「いや・・・・・・しばらくこうしていたいんだ・・・・・・」
「そう・・・・・・」

 食事時が近づいてきたのだろう、あたりの人通りは随分閑散としてきた。けれど景色の方は、緯度が高いせいか、陽の光を反射してまだその美しい姿をあらわにしている。
 私もクラウドの隣りに立って、宿屋の2階のテラスの高みから眼前に広がる一面の銀世界を眺める――…ふりをして、そっとクラウドの様子をうかがった。

 クラウドの、横顔。いつも見慣れたはずの、クラウドの横顔。
 クラウドが悩んでるのは、わかる。クラウドが苦しんでるのは、痛いほどわかる。・・・・・・でも、私にはクラウドに何て声をかけたらいいのかわからない。クラウドが抱え込んでいるつらさを癒す方法を、私は知らない。
 ―――こんなに近くにいるのに、手をのばせば触れられるほどの距離にいるのに、・・・・・・なんだか、クラウドが遠く感じる・・・・・・。
 さっき渡したコーヒーも、クラウドのからだを温めることが出来ないまま、その熱、ぬくもりのエネルギーを澄んだ大気に奪われてゆくにまかせていた。

 ・・・・・・クラウドは、この景色を見ながら何を考えてるんだろう・・・・?

 ふと、そんな思いが頭をかすめる。
 ううん、景色なんか目に入ってないかもしれない。自分のことで手一杯で。抱えきれない「なにか」に押しつぶされそうで・・・・・・。

 忘れようにも忘れられない、神秘的な神殿での出来事・・・・ううん、あれは悪夢――が、私の脳裏にまざまざとよみがえる。
 なにかに操られるかのように、バスターソードを振り上げたクラウド――・・・・。信じたくない、苦い真実。
 そうよ。あれは一体なんだったの? なんでクラウドはあんなことをしたの? あいつはクラウドになにをしたの? なんでこんなことになってしまったの?
 ・・・・・・そのとき、私の心の中に、ある黒い疑惑が浮かび上がってきた。

「コノヒトハ ホントウニ アナタノ知ッテル くらうど ナノ?」

 その問いに、私はあわてて抗議する。
 ・・・・クラウドよ! クラウドに決まってるじゃない! クラウドじゃなかったら他に・・・・・・他になんだっていうのよ!
 クラウドは、ほんとうにクラウドなんだから・・・・! だって・・・・ホラ、私たちの思い出、満天の星空のもと、ふたりきりの給水塔・・・・・・。クラウドがクラウドじゃなかったら、こんなの覚えてるはずないもの!

 けれど、一度はいりこんできた疑惑は私の中を駆けめぐり、あちこちにその黒い因子をばらまいてゆく。

「ホントウニ ソウ思ッテ イラレルノ?」

 疑惑の種子はつぎつぎと芽を出し、いままでの旅の様々なヴィジョン、という漆黒の花を咲かせてゆく。
 忘らるる都、斬りかかるクラウド。
 セフィロスの呼びかけ、手渡される黒マテリア。
 不可解な行動、不気味な笑み。
 ニブルヘイムの報告書、・・・・・・コピーたち?
 あやしげな実験、カプセルの傷跡。
 コード(C)、コード(Z)その意味は?
 ゴンガガのソルジャー、行方、不明・・・・・・
 くい違う過去、空白のとき。
 ・・・・・・クラウドは・・・・・・

「ホントウニ ソウ信ジテ イラレルノ?」

 ・・・・・・信じてる・・・・・・、信じてるわよ・・・・・・。
 クラウドがクラウドじゃないなんて、そんなバカな話、あるわけない。
 あっちゃ、いけないんだから・・・・・・

「ティファ、大丈夫か?」
 ふいにクラウドに顔をのぞき込まれて、私はビクッと身をこわばらせた。
「えっ? な、なにが?」
「気分でも悪いんじゃないのか・・・・?」
 クラウドの瞳が、怪訝そうにこっちを見ている。
 淡い魔晄のかがやき、・・・・ソルジャーの証。
「そ・・・・そんなこと、ないけど・・・・?」
 ・・・・・・クラウドは、ほんとうにクラウドなんだから・・・・。
 私は、なんども自分に言い聞かせる。
「そうか・・・・? ・・・・・・でも・・・・顔色、すごく悪いぞ・・・・・・?」
 立ちすくむ私の頬に、クラウドの手が伸びてくる。吸い込まれそうな色彩を放つ、クラウドの瞳。――…まるでスローモーションのようにさえ感じられる、淡い空間。その、異世界にでもはいりこんでしまったかのような錯覚に捕らわれて、私は何も考えることができなくなる。

 ・・・・・・クラウド・・・・・・

 でも、クラウドの指先が私の頬に触れようとしたその瞬間、あの黒い火花が、また、私の中で散った。

「ホントウニ くらうどダト 言イキレルノ?」

「いや・・・・・・っ!」
 クラウドの手から滑り落ちるマグカップ。
 弧を描くように落下するそれから溢れ出した琥珀色の液体が、純白の雪の上にいくつかのシミを形づくった。

 私は、ハッとしてクラウドの顔を見た。・・・・クラウドの瞳に、驚きとも悲しみともつかないような色が、みるみる浮かんでくる・・・・・・。
 私は―――・・・・クラウドの手を振り払って、後ずさりしてしまったのだった・・・・・・。
「・・・・ティファ・・・・・・」
「あ・・・・・・」
 重苦しい沈黙が、胸に刺さる。
 ・・・・・・私はなんて事をしてしまったんだろう・・・・! クラウドは、私を心配してくれてたのに。クラウドは、こんなにも優しいのに・・・・!

「ご・・・・ごめんなさい!」
 私はあわててマグカップを拾う。
「でも、クラウドの手、すごく冷たいんだもん!」
 私は、とっさに思いついた言い訳でその場を取り繕う。
「・・・・きっと、ずっとこんな寒いとこにいたから、冷え切っちゃったんだねっ。私、先になかに入っちゃうけど、クラウドも早くはいった方がいいと思うよ。カゼひいちゃったら困るもんね? じゃあ、後でね。」
 私は、クラウドと目を合わせないようにしながら、できる限りの微笑み(寒さでこわばってたかもしれないけど)を残して、部屋の中へと戻っていった。
 


 部屋の中は、外とは違って暖かい空気に満たされている。赤々と燃える暖炉のためだ。当たり前のことだが、ここでは暖房設備なしには生きてゆけない。しかし、その為に魔晄のエネルギーが使われていることはないようだった。
 そういえば、ここには魔晄エネルギーを感じさせるようなものがほとんどない。民家にはTVも見あたらないし、娯楽用の機器として挙げられるものは、古めかしい蓄音機くらいだ。
 人々は、ゆるやかな時の流れの中でそれぞれの生活を営んでいる。

 1階のロビーに降りてあたりを見回すと、人の良さそうな宿屋の主人がこちらに向かって笑いかけてくれた。主人は、力なく微笑う私の様子を見て取ったのか、地下のバーを紹介してくれた。私も丁度そんな気分だったので、素直にその言葉に従うことにした。
 まだ時間が早いせいもあってか、バーの中はひっそりとしていて、静かに飲むのに最適の雰囲気を醸し出していた。
 私はきつめのカクテルを頼むと、羽織っていたコートを脱ぎ、どっしりとした木製のテーブルに腰を下ろした。
 二言三言、マスターと言葉を交わし、軽く息をついてあたりを見まわす。
 むき出しのレンガを照らすランプの灯。グラスの並んだ食器棚。どこかの街のタペストリー。店内の片隅にある古びた暖炉。・・・・何故だかそこから目を離すことができず、私はぼんやりとその炎をみつめている・・・・・・。

 パチパチと音を立てて燃え上がる薪の束。飛び散る火の粉。陽炎のようにゆらめく景色、すべてを焼き尽くしてしまう、灼熱の炎―――・・・・。
 ・・・・・・5年前のあの出来事が、知らず思い出されてくる。

 ・・・・・・クラウド・・・・・・。
 クラウドはクラウドだってわかってる。わかってるよ・・・・!
 ・・・・・・でも、あのとき、村を訪れたソルジャーは・・・・・・。

 コスモキャンドルの前でも、言い出そうとして言い出しきれなかったことば。あの時も、私は同じ炎を目の前にして、同じことを思った。

 ・・・・―――クラウド、あなたは―――・・・・。

 ――――いや。・・・・考えたくない、こんなこと。これ以上考えたら、なにか恐ろしいことになりそうな気がする。
でも、こんな思いを抱えたまま、私はどんなふうにクラウドに接すればいいの?・・・・・・わからない。どうしたらいいのか、わからないよ・・・・・・。

「ネェちゃん、いくらなんでもさっきの態度はよくねェなぁ?」
 ふいに声をかけられ、私はその方向へと振り向く。
「シド・・・・」
 シドはいつものように煙草をくゆらせながら、向かいの椅子にどかっと腰を下ろした。
「何をこだわってるのか知らねェが、あんたがそんなんじゃ、あいつがカワイソウだろうよォ?」
「・・・・うん、わかってる・・・・」
 わかってるけど、どうしたらいいのかわかんないんだもん・・・・・・。
「やっぱりアレがひっかかってんのか?」
「・・・・・・・・」
 シドはたぶんあの時のことを言ってるんだろう。

 忘らるる都。エアリスに斬りかかろうとしたクラウド。

 あのとき私たちがクラウドの名を呼ばなかったら、もしかしたらクラウドがその手でエアリスを・・・・・・。

「なぁーに、心配するなって! 人間だって、たまにはメカみてぇにブッ飛とんじまう時だってあらァ!」
 私の心とは裏腹に、シドは突然明るい声をあげて話し出す。

 ・・・・・・シドはそれしか知らないもの・・・・・・。
 私とクラウドが共有してきた時間を知らないもの・・・・・・。

「確かにあいつ、変なところあるたァ思うがよ、まぁ・・・・なんだ、長年使い続けりゃマシンだってガタがくるしよ、それとおんなじだって!」
 私は、無神経すぎるシドにだんだん腹が立ってきた。
「シド・・・・それってぜんっぜんフォローになってない・・・・・・。それに、なによ! クラウドを機械なんかと一緒にしないでよ!」
 シドは、そう叫んだ私をじっと見据えて、言った。
「そう、あいつは機械なんかじゃねぇ。・・・・・・だからこそ、あんたが支えてやんなきゃなんねぇんだろ?」
 私は、シドの言葉にハッとした。

 私は・・・・、私は心のどこかでクラウドを信じていなかった?
 私の方が、クラウドが『クラウド』じゃないかもしれない、という思いに取り憑かれそうになっていた?

「しかしよォ、機械『なんか』って言い方はちぃっとばかりムカッとくるよなぁ」
「あ・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」 
 シドはロケットの元パイロット、つまり機械関係者なのだ。
「ま! わかってもらえりゃいいさ。・・・・・・あんたがそーやって沈んでるとな、こっちもなーんか暗い気持ちになっちまう。あんたはいつもみたいに笑ってる方がイイと思うぜぇ?」
 思いがけないシドの言葉に、私はちょっとビックリする。
「・・・・・・シドって意外と優しいのね」
「よせやい」
 シドはきまりが悪そうに頭を掻く。
「まるでパパみたい」
 その言葉に、シドはズルッと椅子からずり落ちた。
「パパぁ〜〜!? 俺様はまだ32だぜぇ!?」
「うそ!? ぜったいごまかしてる!」
 見掛けと実年齢とのギャップに驚きの色を隠せない私に、シドは煙草を揉み消しながら眉をひくつかせる。
「何ィ〜〜〜!? 俺様のこのシブさはなァ、大空を駆けめぐるってぇ、でっけえ夢を叶えるための、涙なしには語れねェ、並々ならねぇ苦労のたまものなんだよ! ・・・・・・よし、今日は特別に俺様の大空にかける青春の思い出をきかせてやろうじゃねぇか!」
 そう言い放つと、シドはマスターにどんどん酒とつまみを持ってくるよう大声で注文した。
 


「お・・・・重い・・・・・・」
私はすっかり酔いつぶれたシドをかついで、2階への階段をよろよろと昇っていった。
「もう・・・・っ、シドったら喋りたいだけしゃべって眠っちゃうんだから! しかも『金のことなら心配するな、今日は俺様のおごりだ!』・・・・とかなんとか言っときながら、実はパーティーみんなのお金だし・・・・。もう、しっかりしてよ!」
「あ―――・・・・?」
 そう文句を言いながらも、私は心にかかっていた雲が少しはれたような気分だった。
 シドをベッドにおろして靴を脱がせると、私はふぅっとため息をついた。
 しんと静まり返った薄暗い部屋。シドのいびきがその静寂をゆっくりと破っていく。クラウドも、すでにベッドに入って寝息をたてていた。
 ・・・・・・そうだよね、疲れてるよね。
 私は、少し酔いをさますためにテラスに出ることにした。
「あ・・・・寒ーい・・・・」
 窓を開けたとたんに息が白く凍りつく。でも、お酒でほてったからだには、この冷たい空気もなんだか心地がよかった。寝静まった大地に降りそそぐ月明かりが、一面の雪に反射してあたりをほのかに包んでいる。もうすっかり夜も更けたというのになんとなく薄明るいのは、このためだったのだ。
 私は、夕方、クラウドが立っていたその場所に足を運ぶと、ゆっくりと空を仰いだ。
 凛と澄んだ夜空一面に散りばめられた、満天の星たち。それぞれが、まるで心の宝石箱の中からこぼれ落ちてきた、かけがえのない宝物のように瞬いている。それは天然のイルミネーション、ほんの少しだけ忘れかけていた優しいきらめき、なつかしい輝きだった。
「おんなじ・・・・・・おんなじだね、あの時と・・・・・・」
 私は、知らずそう呟いていた。・・・・そう、それはあの時と同じ星空だった。この空は、あの想い出の星空へと続いてる――・・・・。そのことが、私を力強く励ましてくれる。

 ねぇ、クラウド。私信じるよ。
 だって、この星空は私たちの宝物だもん。
 そりゃあ、不安がないって言ったらウソになる。
 でも、側にいてあげたい。何があっても。
 私に何ができるかは、まだわからないけれど・・・・・・。

「・・・・ねぇ、エアリス・・・・あなただったら、どうする?」
 どこかできっと私の声を聴いててくれると信じて、私はエアリスに向かって語りかける。

 エアリス、クラウドのこと好きだったよね・・・・。
 まわりからハッキリとそうわかっちゃうほど大胆になれるあなたが、うらやましかった。・・・・ちょっぴり憎らしくもあった。
 でも、あなたと過ごせた日々は楽しかったよ・・・・・・。
 こんなことになっちゃって、すごく、すごく悲しいけど、
 ・・・・いつまでも悲しんでちゃいられないよね。
 私たちにはやんなきゃならないことがあるもの。

 ねぇ、エアリス・・・・・・。
 エアリスなら、どうする・・・・・・? クラウドのこと。
 ムジャキにはげます?
 それとも逆に、突き放す?
 ・・・・・・エアリスなら、どっちかだろうな。
 でもね、私にはできないんだ・・・・・・。
 クラウドのこと知ってるぶん、そしてクラウドのことを知らないぶん、
 考えれば考えるほどわかんなくなっちゃう・・・・・・。
 幼なじみってね、そうなの。
 私の中にはいまでもどこかに子供のままのクラウドがいるんだけど、
 今のクラウドはやっぱり子供のままじゃないんだよね。
 ・・・・・・あたりまえのことだけど。
 だから戸惑っちゃうのかな?
 だから、わかんなくなっちゃうのかな・・・・?

 ねぇ、エアリス。
 幼なじみって、いろいろと複雑なんだよ?
 だから・・・・エアリス・・・・・・。
 くじけそうになる私に、クラウドを支える、ちからをわけて・・・・・・。

 眠る前にもう一度クラウドの顔がみたくなって、私はクラウドのベッドの横にかがみ込んだ。
 シーンと静まり返った空気。クラウドの輪郭を、淡い影がなぞっている。
 考えてみたら、いつも一緒にいるのに、こんなにまじまじとクラウドの顔を見つめたことって、なかった。
 眉、けっこう凛々しいんだ・・・・。鼻も、そして口元も・・・・・・。
 男のひと、なんだなあ・・・・・・。
 ふと、そんな当たり前のことに気がついて、私はちょっとドキリとする。

 クラウド・・・・・・

 そうしているとなんだか胸がいっぱいになってきて、私はそっと・・・・、そっとクラウドの頬に触れてみた。夕方、彼が私にしようとしたように。
 クラウドの頬は、あったかかった。

 私、なんだかクラウドが遠いって思ってたけど、心を閉ざしてたのは私の方だったのかもしれないね。
 クラウドを遠ざけてたのは、私の方だったのかもしれないね。

 クラウドは、確かにここにいる。
 あったかいクラウドが、ここにいる。
 わかんないこともあるけど、それもきっとなんとかなるよ。
 それを確かめにいくんだよね。すべての決着をつけるために・・・・・・。

「クラウド、がんばろうね・・・・・・」
 私は自分自身をも励ますように、そっとささやいた。

 私、信じるよ。
 なにがあっても・・・・・・。
 

END
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